【家具メンテナンス方法】塗装別
1.オイル仕上げのメンテナンス方法
□オイル仕上げとは□
よく研磨された家具に無色のオイルをすり込み、乾いた布巾で磨いた仕上げです。
木の木目の肌ざわりが感じられ、見た目の風合いも自然です。
ただ、熱や水分に弱い面があるのでテーブルの場合は、ランチョンマットやコースターの上に食器を置く事をオススメします。
しかし、お食事の後には水で濡らした布巾を固く絞って拭いていただいて構いません。
湿気や乾燥に敏感ですので、直射日光やエアコンの直風を避けるようにしましょう。
また、輪染みや傷が入った場合でもお客様自身でメンテナンスをすることができます。
□オイルの種類について□
HOUSE STAND おすすめ天然素材オイル 木部用蜜蝋ワックス 室内用オイル・ワックス
オイル塗装後の仕上げワックスやメンテナンス塗装として使用します。蜜蝋配合しているので、汎用的なメンテナンスに使用でき、程よい艶が特徴です。
塗装回数:1回
その他、取り扱いのあるオイル 室内用木部オイル仕上げ剤
撥水性、防汚性にも優れているので、キッチンなどの水回りに最適
床、天井、家具など室内のあらゆる木部にご使用いただけます
クリアはクリア三分艶の仕上がり
白木は濡れ色を抑え、桧やシナなどの白木を活かした仕上がり
塗装回数:2回
木部用オイル 浸透性・下塗り用オイル
吸い込みのよい木材や、着色の色ムラを抑える下塗り用オイル。
着色時の色つきが均一に仕上がります
木に深く浸透し、木を強くします。
塗装回数:1回
室内用木部オイル仕上げ剤
あらゆる木部クリア塗装のスタンダード
針葉樹・広葉樹に問わずご使用いただけます
床、天井、家具など室内のあらゆる木部にご使用いただけます
伸びが良く、広い面積に塗装できます
塗装回数:2回
主成分である亜麻仁油が木に深く浸透して染色するように色づくカラーオイルで、木目を美しく引き立てます。
主成分である亜麻仁油が木に深く浸透して染色するように色づくカラーオイルで、木目を美しく引き立てます。
オイル自体が着色されており、ビーチ材カラーに着色されます。
塗装回数2回
主成分である亜麻仁油が木に深く浸透して染色するように色づくカラーオイルで、木目を美しく引き立てます。
オイル自体が着色されており、チーク材カラーに着色されます。
塗装回数2回
主成分である亜麻仁油が木に深く浸透して染色するように色づくカラーオイルで、木目を美しく引き立てます。
オイル自体が着色されており、黒檀材カラーに着色されます。
塗装回数2回
主成分である亜麻仁油が木に深く浸透して染色するように色づくカラーオイルで、木目を美しく引き立てます。
オイル自体が着色されており、ライトグレーに着色されます。
塗装回数2回
□オイル仕上げのメンテナンス方法□
■準備するもの■ - サンドペーパー(#100~#120/仕上げは#240~#400)
- 家具用オイル ※着色してある場合は、同色オイルを用意
- タオル、またはウエス (使い古したTシャツや柔らかい布巾など)
※どんな場合でも、裏や隅で少し試して大丈夫な事を確認の上で行います。 ■手順■
①磨く
サンドペーパーを三つ折りにし、補修したいところを中心に軽く磨きます。強くこすり過ぎると、その部分だけが凹むことがあるので注意してください。
補修が出来たら320番で木目を滑らかにします。
※傷が少し深い場合は、大きめな面で磨くと凹みが目立ちにくくなります。(この時、必ず木目に沿って磨いてください)
※木目に逆らって磨くと、木目が毛羽立ってしまい、キレイに仕上がりません。 ②塗装
木くずや埃をキレイに払い、ウエスやタオルなどを使い、サンドペーパーをかけた部分にオイルを薄く塗り込みます。
手を大きく動かして塗るのがポイント!!
※オイルは少なめで大丈夫です。 ③拭き取り
仕上げたキレイなペーパータオルまたはウエスで、余分なオイルを木目に沿ってムラなく拭き取ります。
ベタつきが無くなるまで乾燥したら完成です。
※オイルが乾くまでに約1~2日程かかります。
夜寝る前にオイルを塗るのがオススメです。 塗ってから20~30分後に一度、朝起きてからもう一度乾拭きして乾かしてください。
季節や湿度によって乾燥時間は変わります。
※必ず日陰で乾かしてください。
※オイル・ワックスは年に2回程度塗るようにしてください。
また、触ってみてカサつきを感じたときもオイルを塗ってください。
時期としては春と乾燥が始まる秋口の年2回を推奨しています。 2.ウレタン仕上げのメンテナンス方法
□ウレタン仕上げとは□
家具表面をポリウレタン系の合成樹脂塗料で塗膜を作る仕上げ。
表面に安定した塗膜を作るので、硬度・耐水性・耐薬品性に非常に優れており、なめらかな質感やお手入れがとても簡単なのが魅力です。
水分を特に気にする必要はありませんが、傷については一度ついてしまうと直す事ができませんので、注意が必要です。
そういった意味でもやはりランチョンマットなどを使用した方が、結果キレイに長持ちしますのでオススメ致します。
※熱やアルコールはウレタンが剥がれる原因となりますので、熱いものを置くときなどは、直接置かないようにご注意ください。
また、アルコール除菌等は使用しないようにしてください。
アルコールを含む飲料などをこぼした場合もすぐに拭き取ってください。
□ウレタン仕上げメンテナンス方法□
■準備するもの■ - 市販の家具用クレヨンやペン
- 柔らかいスポンジ、布巾
- 中性洗剤をごく薄く薄めた石鹸水など
※サンドペーパーなどで削ることはできません
※どんな場合でも、裏や隅で少し試して、大丈夫なことを確認した上で行います ■浅い傷
濃い色の家具に傷が入ると白い筋のように目立つことがあります。その場合は家具用のペンで上からなぞり、乾いた布巾で馴染ませましょう。
■深い傷
傷の入った部分に同色のクレヨンで傷を埋めるようになぞっていきます。パテのような使い方です。
仕上げに乾いた布巾で馴染ませます。
■油汚れ
中性洗剤をごく薄く混ぜた石鹸水を作り、布巾に染み込ませ絞ったもので拭きましょう。そのあと水拭き、乾拭きと仕上げていきましょう。
3.ラッカー仕上げのメンテナンス方法
□ラッカー仕上とは□
塗装する際、樹脂を溶かしたアルコールやシンナーが揮発して、木の表面に薄い膜を作る塗装方法です。
ラッカー仕上げは塗膜がとても薄いため、木の肌触りや独特のツヤがあり高級感がでます。その塗膜を何重にも重ねて塗膜を作ることで、耐水性や表面の傷を防ぐ仕上げになります。傷や汚れが付きにくいので、定期的なメンテナンスは不要です。
元々アルコールやシンナーを溶かしているので、アルコール消毒などを使うと溶剤が溶けてしまいますのでご注意ください。(マニキュアの除光液などでも剥がれてしまいます。)
日光に弱く変色の原因になるので、直射日光が当たる場所は避けた方が良いです。また、水分に弱く、輪染みができやすいので、コースターやランチョンマットなどを敷いてご使用ください。
※傷がついたり塗装が剥げたりした場合、簡単に補修できなく、ラッカー仕上げの塗り直しは、スプレーガンでの吹付けになるので、気軽にメンテナンスするのは難しいです。
□ラッカー仕上げのメンテナンス方法(再塗装)□
■準備するもの■ - サンドペーパー#120、#400
- ウエス (使い古したTシャツや柔らかい布巾など)
- ラッカースプレー
- 塗装の表面全体をサンドペーパー(#120)で荒削りをし、一度水拭きをして木屑を拭き取ります。
ラッカースプレーの吹きかけは、一方向で一定の距離感で吹きかけるとムラになりにくいです。(あまり距離が近すぎない方が良いです) - 30分程乾かした後、2回目の塗装を行います。 (複数回塗装しても大丈夫です。)
- 仕上げにサンドペーパー(#400)で水研ぎをして、ラッカー塗装のムラを均一にします。 そのあとで乾拭きを行い、拭いたウエスに色が付かなければ大丈夫です。
※無垢材であれば削ることは問題ありませんが、突板などでは下地が出てきてしまうのでご注意ください。
※スプレーを吹き付ける際は、しっかりと換気を行って下さい。
4.加湿器について
無垢材の家具は、お部屋が乾燥していると自らの中にある水分を空気中に出し、また湿度が高くジメジメしている空間では湿度を吸ってくれますので人間が快適に感じるように無垢材は湿度を調整する効果があります。
しかし、木は水分を出すと体積が小さくなり、水分を取り込むと大きくなります。乾燥した室内の場合、木が自らの水分をどんどん外に出しますので、木が収縮し割れ・反れが起こる場合があります。そういった危険性を減らしてくれるのが加湿器なのです。
【加湿器を使用する季節はいつ?】
基本的には、私たちの肌が乾燥を感じ始めた時に無垢材も乾燥するので、自分の肌が少し乾燥し始めたなと感じたら加湿器をつけてあげて下さい。 日本の冬は他の国に比べて特に乾燥が激しいので、秋口~冬にかけて使用をお勧め致します。
※加湿器のスチームが直接家具に当たらないようにご注意ください。家具から2m前後がお勧めです。